人と比較してしまう。得体の知れない不安に埋もれてしまったら、いつもの場所や習慣から一歩外へ出てみよう〜複業(副業)女性経営者ブログ・株式会社Cannpass山崎春奈〜
こんにちは。株式会社Cannpassの山崎春奈です。
私は会社員として外資系メーカーに勤めながら、PR・キャリア・人材育成を軸にした事業を経営しています。複業(副業)経営者ということですね。
自分自身がキャリアを試行錯誤しながら歩んできた経験もあってか、仕事でもプライベートでも、女性のキャリア相談にのる機会が多くあります。
今回は、キャリア相談ということではないのですが、「人と比較してしまう」「自分に自信がない」という20代半ばの女性からの相談で感じたことや、同じような悩みを持つ方へのアドバイスをお伝えしたいと思います。
SNSの普及とともに増えた、得体の知れない不安
先日、私がときどき行っている近所のバーで、ひさびさに会った常連さんがいました。
その人は、私のことを「姉さん」と呼んで慕ってくれている20代半ばの女性。以前アパレル販売員だったのですが、グラフィックデザイナーとして仕事をしたいと思い、今は専門学校に通っているとのこと。
いろいろと話を聞いているうちに「最近、眠れないんです……」と打ち明けられました。
心配になった私は、少しでもその子の気持ちが楽になる糸口を探そうと、ゆっくりと、その子のモヤモヤを聞いていきました。
その子の悩みの背景にあった感情は、おおむね以下のようなことでした。
・同世代の友人が続々と結婚して焦ってしまう
・専門学校に通って働いていないので、今後の収入が不安
・SNSをずっと見てしまううえに、他の人と比べて自信をなくす
つまり「他人と比較してしまう」「自分に自信がない」というのが根底にあるようです。
こうした感情って、今の20代半ばの女性にとって、めずらしいことではないですよね。
どうしたら、この得体の知れない不安がなくなるのでしょうか。
他人との比較に終わりはない。自分の無意識の“ものさし”に気づこう
私は、まわりから見ると順風満帆なキャリアを歩んでいると思われがちですが、私自身は、不安がないわけではないですし、自信満々ということでもない。
これはあくまで私個人の考えですが、不安がない人って、そんなに多くないのではないでしょうか。
“隣の芝生は青い”というように、まわりと比べれば比べるほど、他の人が優れているように感じるというのは、人間の性質なのかもしれないですね。
SNSを見て自分と比べてしまう、というその子に私が伝えたのは、
「どれだけ収入をあげても、社会的に成功したと思われても、メディアにとりあげられたとしても、比べつづけたら終わりがない」ということ。
頭ではわかっていても、比べてしまう。そういう方もいらっしゃると思います。
そんなときは、いろんな環境に自分の身をおくことがおすすめ。特に、今いる環境とはまったく違う環境であればあるほどいいと思います。
たとえば、私の場合は旅行が好きなので、自分がいったことのない場所になるべく行くようにしています。
今まで自分の生活圏のなかで出会えなかった人や、想像もしていなかったライフスタイルを送っている人を見たりします。
そうすると、日ごろのお仕事や学校などで、自分が無意識に比較してしまっていた“ものさし”が狭かったことに気づきやすいんです。
比較してしまうという人は、何を比較してしまうのでしょう。学歴?収入?住んでいる場所?勤めている会社?職種?
その“ものさし”は、自分が無意識につくりだしているかもしれない、ということに気づくことが最初の一歩かもしれないですよ。
世界は広い。いつもの生活圏や習慣とは違う世界へ一歩踏みだすのがおすすめ
比較や不安の沼から抜けだす一歩として、旅行を例にあげましたが、もちろん旅行がすべての人にとってベストということではないです。
そもそも旅行があんまり好きじゃない人にとっては、むしろストレスですよね。
なので、自分の普段の環境と異なる場所や人に出会える機会をつくれれば、手段は問わないと私は思っています。
近所を散歩して行ったことのないお店に行ってみるのもいいですし、いつも見ている動画や読んでいる本のジャンルを変えてみてもいいかもしれません。
そんなことで、自分の気持ちの何が変わるのかと疑問に感じる方もいらっしゃると思います。
私が伝えたいのは、世界は自分が思っているより広く、自分が知らない世界ばかりだということ。
自分が普段知りうる狭い世界のなかで、誰かと比較して、自分の不安が大きくなることを、少しでも解消するためには、自分の世界や視界を広げることなのではないでしょうか。
今回お伝えしたことは、あくまでも私自身の経験からの考えなので、すべての人にあてはまるアドバイスではないということは理解しています。
でも、漠然とした不安や、自信のなさに埋もれてしまう人が、一歩でも前進できるヒントになれば幸いです。
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